デジタル庁が「Well-Being指標」の民間活用を本格推進、総務省の農業・インフラDX最新事例と、東京都・広島県による自治体間AI連携の全容を公開【デジタル行政ニュース2026.02.02号】

デジタル庁:政策評価の公表とWell-Being指標の活用セミナー案内

デジタル庁は、令和8年度(2026年度)に向けた政策評価および行政事業レビューの結果を公開しました。各施策の成果を客観的に検証し、次年度の予算や事業計画に反映させる取り組みです。 また、1月30日にはオンラインセミナー「地域幸福度(Well-Being)指標を活用したビジネス展開の可能性」の開催を告知しました。行政が提供する指標を民間ビジネスへ活用するための具体的な手法について議論されます。さらに、ガバメントクラウドの提供事業者である「さくらインターネット」の開発進捗状況(2025年12月末時点)についても報告されました。

デジタル庁 note:2025年12月の活動報告とAIエンジニアの募集

公式noteでは、1月下旬に「2025年12月の活動報告」が掲載されました。昨年末に実施された主要施策の振り返りがまとめられています。 技術トピックとしては、行政専用AI「源内」の構築を担うクラウドAIエンジニアの募集記事が注目を集めています。大規模な政府システムにおけるAI利活用と、ガバメントクラウドのガバナンス維持を両立させるための技術的指針や、開発チームの体制強化について詳しく述べられています。

総務省:地域社会DXの優良事例と支援策のアップデート

1. 【農業DX】ロボット×先進無線×AIで耕作放棄地問題を解決

  • 概要: 農業従事者の減少により拡大する「耕作放棄地」に対し、DX技術を総動員して省力化・自動化を図る取り組み。
  • ポイント:
    • ロボット: 自動走行する草刈りロボットや農作業支援ロボットの導入。
    • 先進無線: 広大な農地をカバーするWi-Fiや低消費電力の通信網を構築し、ロボットを遠隔制御。
    • AI: 画像解析AIを用いて作物の生育状況や病害虫を特定し、必要な箇所にだけアプローチする精密農業の実現。

2. 【インフラDX】秋田県での風力発電メンテナンスへの無線活用

  • 概要: 風力発電の適地である秋田県にて、風車(風力発電機)の運用・保守にローカル5Gやロボットを活用する実証。
  • ポイント:
    • 高所作業の代替: 危険を伴う風車点検において、ドローンやロボットを活用。
    • 安定通信: 山間部や沿岸部でも大容量・低遅延な「5G」を活用することで、高精細映像をリアルタイムで伝送し、遠隔から専門家が診断。
    • 保守の効率化: センサーとAIで故障の兆候を事前に察知(予兆検知)し、ダウンタイムを最小限に抑制。

3. 【インタビュー】NTT東日本 澁谷氏:地域DXのキーパーソン

  • 内容: 「地域とともに歩むDX」をテーマに、NTT東日本の澁谷氏へのインタビュー記事(第3弾)。
  • ポイント:
    • 単なる技術導入ではなく、地域の現場に入り込み、地域の課題に寄り添ったデジタル化の進め方について言及。
    • 通信インフラの提供を超え、自治体や地元企業と連携したエコシステム構築の重要性を強調。

https://dx-navi.soumu.go.jp

GovTech東京:都政可視化サイト開設と東京都・広島県のAI連携

GovTech東京は1月30日、都政の成果や都民の暮らしの変化をデータで発信する「データでわかる東京」を開設しました。データに基づく政策立案(EBPM)の状況を可視化する試みです。 また、1月28日にはエグゼクティブアドバイザーとして、前デジタル監の浅沼尚氏や関治之氏の就任を発表。1月26日には、東京都・広島県・GovTech東京の三者で「AI利活用の推進における連携・協力に関する基本協定」を締結し、自治体を跨いで生成AIの活用ノウハウを共有する体制を構築しました。